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Decode The Record

Hyperspots メディアエンターテイメントchにて、Kygnusが放送している

ラジオ番組、『Decode The Record』内で紹介している楽曲の動画を毎週アップしています。第2回目は…

 

Born Slippy (nuxx)    by  Underworld

1995年にリリースされたUnderworldのシングル「Born Slippy」のB面

だった今回の楽曲。

 

1996年公開の映画、「Trainspotting」のラストシーンに使われ、大ヒットを記録しました。

 

イントロのシンセリフが非常に印象的ですが、このフレーズは

E♭-Dm7-B♭のコード進行で構成されています。(多分ネ......)

 

このコード進行は、鍵盤で弾く場合とギターで弾く場合で、コードの

ヴォイシングが違うので、同じコードを弾いても全く違った響きをします。

つまり、このフレーズは鍵盤でないと生まれなかったと言っても過言では

ありません。

 

また、細かいフックも沢山盛り込まれていて楽曲を彩っています。

 

ひとつは前半1:15のバスドラムの入るタイミング。

フレーズが変わる数小節前からバスドラムが入る事によって、聴く人の期待を裏切ります。

 

後半3:43からもフレーズが変わりますが、後ろで鳴っているハイハットは

しばらくの間、前の小節の音量をキープします。ズバっっと展開を変える

のではなく、前の小節の勢いをしばらくキープさせて山なりに展開を変えるのに役立っています。

 

これらの細かいフックが、楽曲を飽きさせず、華やかに聴かせる細かい

工夫だったりしています

 

話しは変わりますが、これがUnderworldとBorn Slippy (nuxx)を一躍有名にした映画のラストシーン。

Trainspotting

この映画では、ロックであるIggy popの「Lust For Life」から始まり、

テクノであるUnderworldの「Born Slippy (nuxx)」で終わる流れが、主人公の個人的な変化や、イギリスの社会の変化を、音楽の変化で表現している

一面があります。

 

映像もスタイリッシュでかっこよくて、とても影響された映画です。

 

余談ですが、Ewan McGregorの大出世作でもありますね。

 

こんなに意思の弱いレントン君を演じたEwan McGregorが、その後

STAR WARSでジェダイの騎士であるオビ=ワン・ケノービを演じるなんて

ダメだろ!!(笑) って映画評論家の町山智博さんがいってました。

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