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Kygnus Official Website
Decode The Record
Hyperspots メディアエンターテイメントchにて、Kygnusが放送している
ラジオ番組、『Decode The Record』内で紹介している楽曲の動画を毎週アップしています。第6回目は…
I Am The Walrus by The Beatles
さて今回のDecode The Recordは、久しぶりの楽曲解説。取り上げるのは
言わずと知れた存在The BeatlesのI Am The Walrus。
この曲は、映画『Magical Mystery Tour』のサントラとしてリリースされた
アルバム、「Magical Mystery Tour」の収録曲として1967年にリリースされました。シングルとしても、「Hello, Goodbye」のB面としてリリースされています。
僕は小さい頃この曲の動画をみてあまりのサイケデリックさに気持ち悪くてみるのが怖かった思い出があります。Kは小さい頃から大好きだったみたいですが…ww
I Am The Walrus(僕はセイウチ)なんてタイトルなだけに、"Goo Goo Goo Joob"というセイウチの鳴き声や、鏡の国のアリスのセイウチと大工を
モチーフにした歌詞が非常に印象的で、楽曲のサイケデリックさに磨きを
かけています。
作曲者のJohn Lennonは、難産の末に完成したこの楽曲が、Paul McCartney
作曲の「Hello, Goodbye」のB面に収められた事に非常に腹を立て、
「Hello, Goodbye」をボロクソにこき下ろしたとか…。
Chord progression
さて、このI Am The Walrusですが、コード進行がこれまた奇妙なものになっているのです。
通常ポピュラーミュージックにおける、メジャーキーとマイナーキーでは、楽曲の中で使えるコードがあらかじめ決まっています(全てじゃないよ!!)
キーがCメジャーならC,Dm,Em,F,G,Am,Bmの7つです。
この楽曲、キーがAm(たぶんネ)なので、本来楽曲の中で使われるコードは、Am,Bm,C,Dm,Em,F,Gの7つになるはずです。
しかし、このI Am The Walrus、この7つのコードのm(マイナー)のコードで演奏されるべき部分がすべてメジャーコード(mなし)で演奏されています。
楽器持ってる人はすぐにこの7つのコードを全てメジャーコードに変えて演奏してみてください。
……ね、気持ち悪いでしょ??
でもこの楽曲はそんな気持ち悪い流れになるはずのコード進行で構成されているのです。しかし全体通して聴いてみても
違和感を感じません。理論的にはタブーな事をしている分、楽曲に妙な
浮遊観が生まれているようにも思えます。
John Lennonは音楽理論にはあまり明るくなかったようなので、感覚でこの
コード進行を生み出したのだと思います。
そう、名曲は理屈で出来るもんじゃないのです。
Decode The Record Archives
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